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REQUIEM館

第3話:交差する運命(さだめ)

「ずっと一緒だよ」
一人の少女が彼に微笑んだ。
そして彼もそれを見て嬉しそうに頷いた。
しかし彼らの幸せな時間は長く続かなかった。
・・・

「ではここをベル」
誰かに呼ばれたような気がした。
「先生、寝てますよ」
知った声が聞こえる。
「またか、起きろ」
「ん」
フリューベルはめんどくさそうな顔をしながら起き上った。
ここは教室、どうやら講義中に寝てしまってたようだ。
といっても珍しくもなくフリューベルは大抵の講義は寝ていることが多い。
「起きたか、この問に答えれるか?」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・

「ベルさーーーーーん」
廊下の奥からとーるが走ってくる。
フリューベルはとーるが来るまで待っていた。
「聞きましたよ。久々に教官泣かせたんですね」
「違う」
とーるの言葉に即効で否定した。
「でも、毎回恒例のあれでしょ。皆いってましたよ」
フリューベルはもうどうでもいいといった感じで歩き出した。
「にしても、人気だな」
フリューベルの問いにとーるは?(はてな)を浮かべた。
「何がですか?」
とーるはどうやら分かってないようだ。
フリューベルはとーるが抱えている箱を指した。
「これですか、余ったからってくれるんで貰っちゃいました」
とーるは笑顔で答えた。
フリューベルは同情した。さすがにここまで鈍いとは思ってなかった。
「礼くらいはいっとけよ」
フリューベルもこれ以上は追及する気もなかったのでそのまま研究室へ向かった。

「お、いいタイミングだ」
研究室入った途端甘い匂いがした。
どうやら原因は机にあるチョコの匂いのようだ。
しかしその量は机を埋め尽くすほどの数が置いてあった。
「もしかしてナナリさん、これ全部もらったの?」
とーるの質問にナナリは頷いた。
「ナナリも相変わらずだな。分かっていて貰ってる分、尚性質が悪いか」
「貰えるものは貰う」
「ちゃかっりしてるな」
フリューベルは苦笑いをした。
実際とーるとナナリはこの学園ではかなりの人気者だ。
人見知りもせず人懐っこい、さらに運動神経抜群!のとーるは周囲のマスコット化している。
ナナリは、その若さで大学の教授に着きそのクールな性格と時々だす茶目っ気が人気なのである。
ちなみにフリューベルは学園での人気は0に等しかった。というより何するか分からない存在として敬遠されているのであった。本人が全く気にしてないのも問題である。
「それより、容態はどうだ?」
「問題はない。近いうちに目が覚めるだろう」
「そうか」
フリューベルは部屋の奥にある扉をずっと見ていた。
「それで、あの子どうするの?」
とーるは微妙に嫌そうな顔でナナリに聞いた。
「多分だが帰る場所はないだろうから。こっちで保護するしかないだろう」
ナナリの答えにフリューベルも頷いた。
「まじかよー」
とーるは心底嫌そうな顔をした。
ちなみにとーるはナナリの家に居候している。フリューベルも同じく居候している。
結局引き取って面倒を見ることになると必然的にこういう結果になる。それはとーるも承知済みのようだ。
「それで上の方はなんて?」
「報告書のコピーを取った。それと次の指令も来ている」
フリューベルは鞄からファイルを取り出しとーるに渡した。
「んーと、埠頭破壊作戦は拠点破壊に成功した。これにより埠頭からの密輸ルートは一時壊滅は間違いないであろう。また作戦展開時に一人の女性を保護した。この女性についてはこちらが個人的に保護する。作戦は順調に終了したとことを報告します・・・か」
とーるは一度報告書を読み終えるとフリューベルを見た。すでにフリューベルは雑誌を読み漁っていた。
「これよくとおったな。普通は重要参考人扱いになるんだが」
さすがのナナリもこの内容が上に承認されるような報告とは思わなかった。
「あのお方に頼んだ」
フリューベルの言葉に2人は後ずさりした。
「あのお方ってもしかしてだが」
「ベルが言うお方はあの人しかいない」
とーるとナナリは過去に何かあったのか引き気味であった。
「それでこっちが指令内容・・・依頼ってあるんだが・・・」
「どういうことだ?」
とーるの読んでる紙の横からナナリが覗き込んだ。
「ふむ、警護が目的か」
「しかも今回は別部隊との連携ぽいね」
とーるが用紙を指しながらフリューベルを見た。フリューベルはああと頷いた。
「んでベルはこの作戦だがどうするんだ?」
ナナリはこの依頼を引き受けるかの判断をフリューベルが決めると思っていた。
「いや、俺は別件でこれには参加しない。2人で決めてくれ」
とーるとナナリは耳を疑った。フリューベルは今まで3人行動を基準としていた。
依頼と書いてあろうが全ての作戦に参加してきた。断ったことは今まで1度たりともなかったのだ。
「ちなみに別件って何?」
ナナリの疑問をとーるは迷うことなくフリューベルに聞いた。
「終わったら話す。それまでは言えない」
(おかしい)
ナナリは今日のフリューベルの言動が今までになく迷いが混ざってる事に気づいた。
とーるも納得いかない表情をしていた。
「分かった。終わったら教えてくれ。こっちは2人でなんとかする」
ナナリは疑問を頭の中から追い出しフリューベルを見た。
「仕方ないな~。ちゃんと教えてくれよ~」
とーるも諦めたのか貰った箱の中のお菓子を食べていた。
「悪い」
フリューベルは謝罪しながら奥の部屋に入っていった。
「どうみてもあの子絡みだよね」
「だろうな、あの方を出してくるんだ。普通ではないだろう」
「そうなるとあの子との関係が気になるな」
残された2人はう~んと唸った。


2日後

とーる、ナナリはとある施設にいた。
「これより、博士が船に乗るまでの護衛を開始する」
いかにもごつそうな男がこちらを見て大声でいった。
男の隣りに白衣姿の男がいた。見た感じ30前後くらいの外見だ。
「各員各々の仕事を全力でこなすように」
「イエッサー」
とーるとナナリを除く兵が一斉に叫んだ。
(どうもあの掛声好きじゃないんだよねー)
(仕方ないだろ我慢しろ)
ナナリはさすがに慣れているがとーるはまだ経験が少ないためこういった雰囲気が苦手のようだ。
「俺達はポイントBからの下制圧だ」
とーるとナナリは目標ポイントに向かって歩き出した。

同時刻フリューベルは山間にある研究施設を前にスナイパーライフルを構えていた。
その先には先日森林でみたのと同じタイプの強化兵が歩いていた。
(どうやら間違いないようだ)
フリューベルは坂を下りながら途中にある洞窟へと潜り込んだ。
(さてどうやって忍び込むか)
「ん!」


とーる達が作戦を開始して既に1時間が経過した。
無線を飛ばすが雑音しか戻ってこない。どうやら妨害されているようだ。
「こちら側は放棄だ。博士がこちらに来てるなら既に合流していているはずだ」
ナナリの言ってることは最もであった。ナナリととーるがここまで来るのに20分しかかかってない。いくら慎重に来るとしても倍以上の時間がかかることはまずない。
「あそこに昇れるか?」
ナナリが壁の上を見た。そこには10m上に窓ガラスがあった。
「うーん、ナナリさんが手伝ってくれたらいける」
その答えにナナリは既に準備をはじめていた。
「せーーーーのーーーー」
とーるがナナリの手に右足を乗せるとナナリはおもいっきり投げ飛ばした。
とーるは手を伸ばし窓ガラスの縁に手をかけることに成功した。
「先に行け。すぐにおいつく」
とーるは一度頷くと窓ガラスを割って飛び込んだ。
「さーてと敵さんのお出ましだ」
ナナリは背中に背負ってたM249 Paraを持ち迎撃態勢に入った。
(さて、相手はどう来るかな。俺とこの相棒が相手だ)
ナナリはこの緊張感が高揚感へと変わっていくのを感じた。

とーるは頭の中に記憶したマップを展開する。
(船に乗るためのルートは2つしかない。ならばここをまっすぐ進めば)
「!!」
とーるは目の前の光景に息をのんだ。
そこには味方と敵の壮絶な戦いがあったのだろう、目の前には二度と動くことがないであろう味方の姿と敵の姿があった。
「まずいな、押されてる」
とーるの目に敵の服についてるロゴに違和感を感じた。
双頭の狼に横向きのサーベルが描いてあった。
(どこかで見たことがあるんだが・・・)
パーン、タタタタタ
遠くから銃声の音が聞こえ、とーるは考えるのを中断して音の聞こえる方向へ走り出した。

「ちっ、しつこい」
ナナリは施設の廊下を駆け抜けていた。敵の数が予想より多く廊下で戦うには狭すぎたのだ。普通少数部隊は狭い場所に敵を誘い込んで各個撃破を狙うのだが、今回は違う。数が多すぎるため手前の敵を倒した時には奥の敵が目の前まで迫ってきてしまうのだ。そのためできる限り敵を分断する必要があった。
(あそこは・・・これだ)
ナナリの前に二手に分かれた通路が見えてきた。ナナリは腰につけていたフラッシュグレネードを右手に持ち口でピンを抜いた。そのまま敵の前に投げ付け左手には持てるだけのスモークグレネードを取り出し全てのピンを抜き地面に叩き付けた。閃光と同時に大量の煙幕が廊下を覆う。

ナナリはそのまま左の通路を駆け抜けた。後ろから追ってくる足音がするが足音の数が減っていた。
(ふむ、半分前後だな、これならおしきれる)
ナナリは角を曲がる手前でM249 Paraを構えそして敵がいるであろう壁に向って弾丸をばらまいた。Paraの弾丸は勢いを失うことなく壁を貫通、そしてその先にいた追手に命中する。
(もう少し、10、9、8、7ここだ)
残弾数をカウントしタイミングよく下がった。
ナナリはParaを撃ちながら角を曲り死角に入ったところでリロードを始めた。
通常ならとーるが前線で援護かフリューベルの後方援護でリロードが容易にできるが今回は2人ともいない。リロードの時間は無防備になってしまうのだ。
(頼む、間に合ってくれ)
ナナリは焦っていたが、その手捌きは普段以上に素早くそして正確だった。
どうやらナナリは追い込まれれば追い込まれるほど自信の真価を発揮するタイプのようだ。
(よし終わった)
Paraのカートリッジを閉じ再度迎撃態勢に入る。
「終わりだー」
普段は叫ばないナナリが叫んだ。
ドドドドドドド
唸りをあげた弾丸が迫ってきた兵をハチの巣にする。
そして、最後の一人が倒れた時、狙ったかのように弾が切れた。
(なんとなるもんだな。それよりも残りを片付けないと)
ナナリは来た道を戻りながら倒れた敵の数を数えた。
(35、6、7・・・39人か、右側に行ったのは10人前後だな)
ナナリは予想より多くの敵を相手にしていたようだ。
元の道に戻り右側の道に行った敵を追いかけようとすると目の前に人が倒れているのが見えた。
(これは!)
倒れていたのは先ほど自分を追ってきた敵であった。
(どういうことだ援軍・・・いや、それはない。となるといったい誰が)
ナナリは何かに気づき足元を調べた。
そこには無数に叩きつけれた弾痕があった。
(これはXMの後・・・一体誰が)
ナナリの知っている者にXMの使い手はいなかった。とーるもフリューベルもXMは使えるが使ってる姿を見たことはない。
(仕方ない考えても時間の無駄だな、ここからなら多分交戦ポイントに背後からつけれる)
ナナリは廊下を走りだした。目指すはとーるがいるであろう場所だ。

「博士こちらです」
男たちは博士を庇いながら交戦していた。
交戦というにはあまりにも防戦一方な状態が続いている。
また敵が階段上を制圧してしまっているため、下手に上がることができないのだ。
そのため味方の消耗が敵以上であると予想できる。
「くそっ、何でこちらの行動が読まれてるんだ」
「多分ですが内部にスパイがいたと思われます」
男は悔しそうな顔で言った。
「どうにかならないのか」
「数に差がありすぎます。もって後10分くらいでしょう」
「くそっ、ここまでなのか」
博士や周りの兵も既に諦めの表情がまじっていた。

「おらおらおら」
雄叫びと共にとーるが敵陣に突っ込む。
どっかーーーーーーーーーーーーーん
爆音と爆炎の後、数人の敵兵が2階窓から叩き飛ばされ地面に叩きつけられた。
「なっ!一体何が起きたのだ」
博士の動揺した声が響く。
「わかりません、しかしこれは好機です。博士を守る者を残して全軍突撃ー」
とーるの乱入によって兵たちに一筋の光が見えた。
それを逃さず掴み、攻勢に移す指示に出た指揮官も大したものである。
「どけどけ、おれの前に出てくる奴は片っぱしから血の海に沈めてやるぞ」
とーるは態勢を低くしトラックの下に滑り込み反対側に飛び出す。
そのまま勢いに乗り滑り込む。
先ほど吹き飛ばした男から奪った短銃(ES Five-Seven)を抜き出す。
敵のアサルトがとーるをとらえるが着弾する時にはとーるの姿は消えている。
「その程度の腕じゃ俺はとらえられないぜ」
とーるは次々と敵を吹き飛ばしては地に叩きつけていった。
先の方から怒号と共に見覚えのある部隊が突進してきた。
圧倒された敵はすでに撤退を始め遠目でしか確認できない位置まで移動していた。
「ちっ、逃したか」
とーるは悔しそうな顔をしていた。
「よくここまで駆けつけてくれました」
声のした方をみると博士が立っていた。
「大丈夫でしたか?かなり苦戦してたみたいでしたが」
「私は無事ですが、多くの仲間が犠牲になりました。今回のことはこちらの失態です」
「仕方ないです。そういうこともあります。とりあえず博士が無事なら任務は果たせます。急ぎましょう」
とーるの言葉に周りにいた兵が頷いた。

どうやら敵は完全に撤退したらしく船の前まで無事に辿り着くことができた。
途中で合流したナナリもそこにはいた。
博士がとーるの前に立った。
「君の名前を教えてほしい」
いきなりのことにとーるはやや驚いていた。ナナリが横から肘で小突いた。
「とーるです」
慌てて返事をするとーるを見てナナリは噴き出しそうになるのをこらえた。
「そうか、いい名前だ。私の専属の護衛にならないか?」
周りの誰もが耳を疑いそしてどよめきがおこる。
「とても有難いお話ですが、私には大切な仲間がいます。それにまだまだ私は未熟です。もっと強くなったときには、その時には是非とも考えさせてください」
「そうか残念だが君がそういうなら仕方ない。また会った時に気が変わってたら言ってくれ。いつでも歓迎するよ」
博士が手を差し伸べた。それを見たとーるも同じく手を差し出した。
そして固い握手をした。
「ではまた」
そう言うと博士は艦内へと消えていった。
「いつの間にやら大物になったな~」
ナナリはとーるを見ながらにやりとした。
「ちょ、ナナリさんキャラ違う」
「何のことやら」
「勘弁してくださーーーーい」
とーるは悲鳴ををあげながらその場を走り去った。
「ちょっとからかいすぎたかも」
ナナリは少しだけ笑いながらとーるを追った。

とーる達が激戦を繰り広げてる中、フリューベルは研究棟内部への侵入に成功していた。
運よく見つけた枯れ井戸が研究棟につながっていたのだ。
通風口を歩伏前進で前へ進む。何処からか声が聞こえる。
「被検体の情報がでました」
「よし、そのデータを元にαとΒのデータを比べてくれ」
「分かりました。では私も部屋に戻ります。失礼します」
2人の研究員が話をしていた。どうやら片方の研究員がリーダーみたいだ。
(こいつに聞くか)
フリューベルは研究員の男が換気口の下を通過した瞬間を狙って蹴破り飛び降りた。
「声を出すな。騒がなければ命までは取りはしない」
フリューベルは研究員の男の頭にDEを突きつけた。
男は動けなかった。彼の纏う圧迫感に気圧されたのだ。
「俺の質問に答えろ。いいな」
研究員は頷く。
「まずこれに見覚えがあるか?」
研究員は驚きの顔していたが首を横に振った。
「正直に答えないと容赦なく頭を吹っ飛ばす。正直に話答えろ」
フリューベルの圧力はさらに増す。これ以上嘘をつくと即殺すと雰囲気だけでも伝わってくる。
男は首を縦に振った。
「よし、あんたらの組織はこういった奴に洗脳する薬剤を投与するな?」
男はさらに頷いた。フリューベルはあることに大しての確信をもった。
「ならばこの被検体のに投与した薬剤の特効薬があるはずだ。それを出せ。」
「そこの台に被検体No別のケースがある。その中の青箱がそれだ、さっさと持って出て行ってくれ」
男は吐き捨てるかのように言った。
「そうか、わかった。このまま起きてられると面倒だ。悪いがすこしだけ寝ていてもらおう」
フリューベルは研究員の首を手刀で叩いた。
研究員は完全に意識を失いその場に倒れ込んだ。
「この棚か」
目の前の棚には目的のコードが記されていた。そしてその隣にはカードリーダがあった。
フリューベルはポケットからカードを取り出した。
(まさか、またこれを使うことになるとはな。皮肉な話だ)
カードを差し込み暗証番号を打ち込む。
カードリーダーのランプが赤から青へと変わった。
フリューベルは引き出しを空けそこから青箱の薬を取り出した。
(確かに間違いない。大体予想していたものと同じだな)
フリューベルは取り出した薬剤を腰につけたホルダーケースに入れた。
(よしこれで終わりだ、さっさと撤退っ!!!!!)
フリューベルは横に跳躍した。
少し遅れて床に幾つもの穴があいた。
「あれをよけるか、さすが疾風の異名を持つだけのことはあるな」
フリューベルは振り向いた先に男の姿があった。
「お前は!」
フリューベルは男をにらんだ。
「ほお、覚えていたか。とはいえ知っているのはお互いコードネームだけだがな」
「漆黒」
漆黒は口元を吊り上げるように歪めた。
「久しぶりだな。まさかこんなとこで会うとは夢にも思ってなかったぞ」
「俺は会いたくなかったがな」
フリューベルは本気で嫌そうな顔をした。
「まぁいい、お前がどう思おうが出会ってしまったものは仕方ないだろう」
「ちっ」
舌打ちと共にフリューベルは部屋を駆け抜ける。
「逃がさねーよ」
漆黒のDEがフリューベルを捉える。放たれた弾がフリューベルをおそう。
しかし弾はフリューベルを捉えることはなかった。
「ほぉ、あそこでいきなり向きを変えれるのか」
漆黒は驚きながらもDEを撃ち続けた。
フリューベルはギリギリのタイミングですべてを避けきり窓を突き破り外に飛び出す。
ちなみにここは7階、普通に落ちたら間違いなくミンチになってしまう。
フリューベルはDEを抜き近くにあったパイプの留め金を破壊しパイプを掴む。パイプはきしみを上げながら下の留め金を次々と破壊していく。
フリューベルの手はその衝撃で掌の皮が剥げていくがお構いなしに掴む。
パイプが途中で止まった。高さとしてはちょうど2階分の高さだ。
フリューベルは飛び降りそのまま着地する。右の掌が痛み表情が歪む。
(まずいな、これでは武器が持てない)
「逃がさないっていったろ。」
どーん。地鳴りをあげて漆黒が着地する。
漆黒は7階から何も使わず直接飛び降りたのだ。
「さーてどこまで楽しめるかな」
漆黒は既にフリューベルが武器を持てないことに気づいている。
気づいていながら挑発をする。
(くっ、一か八かの賭けになるがやるしかない)
フリューベルは漆黒に背中を向け駆け出した。
「その程度のやつだったのか、もう死ね」
漆黒は飽きたらしくDEをフリューベルの頭に合わせた。
そして引き金を引けばフリューベルは死ぬ。そう確信していた。
しかし引き金を引く瞬間漆黒の目線にグレネードが飛んできた。赤いテープそれはHEの証。
漆黒は横に跳びHEを回避する。しかし回避した先に今度は黄色のテープが巻かれたグレネードが炸裂する。
「ぐあ」
漆黒の視界が完全に遮断された。
・・・
「くっ」
漆黒の視界が戻ってくる。しかし既にそこにはフリューベルの姿はなかった。
「くっくっく」
漆黒は奮えていた。
「あっはっは」
いきなり漆黒は笑いだした。
「そうだ。これだ。この一瞬の油断が死につながる恐怖。最後まで油断が出来ないこの緊張感。俺が求めていたのはこれだ。疾風、お前だけは俺が殺さないと気が済まない」
漆黒は狂ったかのように笑っていた。


夜9:00
フリューベルがナナリの研究室の前に着くと、とーるがドアを開けてきた。
「やっと戻ってきたよ。って何だその手は」
ぼろぼろになった右手を見たとーるが叫んだ。
「ナナリさん、手当を・・・」
とーるがナナリを呼ぶがフリューベルが左手で遮る。
「先にやりたいことがあるんだ待ってくれ」
フリューベルは奥の部屋のドアあけた。
部屋に入るとベッドがあった。そこには先日保護した女性が寝ていた。
「あれから一度も起きてないが大丈夫なのか?」
フリューベルはホルダーから奪ってきた薬をだす。
既に薬はアンプルに入った状態になっていた。
フリューベルはアンプルの針のカバーを抜くと少量の液体が噴き出した。
そのまま腕の血管を探し針を刺した。アンプルに入った液体はあっというまに空になる。
「ナナリさん、何でベルさんあんなに慣れた手つきなの?」
「わからん」
針を抜き止血の処置を施すとフリューベルは床に膝をつけた。
「おい、大丈夫か」
ナナリはフリューベルを抱き起こす。
とーるもフリューベルをみておろおろしていた。
「ああ、悪いな。でもこれで多分目を覚ますだろう」
フリューベルは唇を噛みながら意識が飛びそうになるのを抑えていた。
それから少しばかりして女性に変化が起きた。
「んっ」
少しずつ瞼が開いていく。
「姫様のお目覚めだ」
フリューベルはそう言い残すと目を閉じた。
しかし、その表情は今まで見たことない程満足そうであった。






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第2話:混沌、そして出会い

「ここ数日は平和だな~」
眠たそうな顔をしてとーるは椅子にもたれかかった。
「相手も、下手に出てこれないということだ」
フリューベルはファイルをめくりながら答えた。
前回の襲撃作戦から1週間が経過した。
ここはとある大学の研究室。一般の学生が通う普通の大学だ。
とーるとフリューベルは学生として大学に通っている。
「どちらにしてもこの石の解析結果が出るまでは待つしかないでしょう」
部屋の奥からナナリが白衣姿で出てきた。
ここの研究室はナナリの研究室で彼はこの大学の講師でもある。
「どうだ解析の調子は」
「あまり良いとはいえないね。情報が少なすぎる」
フリューベルの問いにナナリは渋い顔をしながら答えた。
どうやら本当に解析は難航しているようだ。
「俺には、あんまりわからないから力にはなれないし」
とーるは既に興味なしのような感じであった。
「ただ解ったこともある」
ナナリの言葉に二人の視線がナナリに向く。
「なんだ、その内容は?」
「あれは生命体だ」
「あれって生物なのか!」
とーるは素頓狂な声をあげた。
フリューベルは驚いてなかった。どうやら予想していたらしい。
「ということはやはり」
「ベルの予想した結果がかなり高いね」
ナナリとフリューベルはお互いをみて頷いた。
「別件だが上から指令がきた。今回は埠頭だ」
フリューベルは1枚の紙を机の上に出した。
それは今回の指令の内容がこと細かに書かれていた。
「なるほどね~。敵の拠点破壊が目的か」
とーるは指令内容をざっと見て内容を把握したようだ。
「ベル、敵の量の把握はできているのか?」
ナナリは既にフリューベルが下準備を行っていたことには気づいていたようだ。
「大体300~400だ、ただこの日は密輸船が入ってくるからもう少しいると思うな」
「そこそこの数だけど、まぁ大丈夫でしょ」
楽観的に聞こえるがとーるの言ったことに2人は否定はしなかった。
「では展開の仕方だが・・・」


----------------3日後---------------------

『全員配置についたか?』
『こちらN配置完了』
「おれも大丈夫ですよ」
とーるは通風口の中に隠れ合図があるのを待っていた。
(そろそろだな)
ビーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
かん高い警報音が埠頭一帯を覆った。
「侵入者だ。見つけ次第全員抹殺しろ」
通風口の近くにいるのであろう男が周りに命令を出していた。
たぶん隊長であろうが、とーるにとっては好都合だった。
「今日みたいな日に限って、侵入者?まさかあれに気づいたのか」
「あれとは何かしらんが、とりあえず消えな」
男は振り向くこともできずナイフで斬られ絶命した。
それと同時に周囲にいた者全員がとーるに向かって容赦なく発砲した。
200発は撃ちこまれたであろうその場所は煙で中が見えない状態になっていた。
煙で見えないがあれだけの弾を撃ちこめば普通は即死だ。
が、彼は普通ではない。常人ではとらえきれない速度、そして精密性を兼ね備えた戦いのスペシャリスト。
そこにいたものは気づいていない刻々と彼らの身に最後が迫っていることを。
煙がはれてきた。そこにはとーるの姿はなかった。
そして次の瞬間
「がはっ」
「ぎゃっ」
次々と周囲の人が倒れていった。
「上だ」
一人の男がとーるの姿を見つけた。が既に遅い。
とーるの右手にはIDF Defender(通称ガリル)が握られていた。
「あばよ。あんた達じゃ役不足だ」
とーるはガリルを乱射しながら残っている者の発砲を避けながら一人また一人と地につけていった。
「では、こいつを設置っと。どうやら一番のりみたい」
とーるは電卓に似たような機械を取り出した。それはC4爆弾という名前で、この世界で破壊活動ではよくつかわれる。
ガチャという音同時に画面に20:00と表示されカウントダウンが始まった。
「こちらT設置完了。これより解除阻止に移る」
とーるは足早に部屋を出た。


スタッ
地面に音をほとんど立てず器用に着地した。
「そこの男とまれ」
階段を利用して隠れやすい場所から男は顔をだしていた、
「止まらないなら、死んでもら・・」
ナナリは問答無用といわんばかりに短銃で眉間を撃ち抜いた。男は続きを言えないまま絶命した。
男の絶命に遅れて周囲のコンテナや壁の反対側にいるであろう男たちが銃を構えた。
(アサルトがいるか、普通に動いてもいいが少しやりづらいな)
ナナリは周囲を見渡してある一点に気づいた。

「敵はどうだ?」
「反応ありません。退いたのでしょうか」
「まだ分らないぞ。油断するな」
部屋中から緊張の雰囲気が流れる。
ガーン
いきなり天井から大きな音がした。
天井にはぽっかりと穴が開いていた。そして周りの者が上を向いた瞬間ナナリは勢いよく部屋に飛び込んだ。
「なっ」
虚を突かれた兵たちは態勢が乱れた。その一瞬で勝負は決まっていた。
敵の懐にとびこむやいなやベレッタを引き抜き左右の敵を同時に撃ち落とす。
(一気にけりをつける)
フリューベルやとーる程速度がなくても一撃一撃が必中の彼にとっては確実に戦力をそぎつつ死角をつくという合理的な戦術が武器である。
ナナリのベレッタの弾切れを狙い数人の男が間合いを詰める。
(甘い)
左のベレッタをホルダーに差し込み同時にグレネードを足元に投げ付ける。
投げつけたと同時に一番近い男に向かって踏み込んだ。
跳み込みからやや遅れてグレネードが炸裂、強烈な閃光が部屋全体を覆う。
「くっ」
部屋にいた男は視界を遮断され身動きが取れなかった。
まさか自分の足元で炸裂させるとは露にも思ってなかったようだ。
そして閃光が止む頃、スナイパーライフルを構えていた男はありえない光景を見た。
「化けものだ」
先ほどまで立っていた男達は全員絶命していた。
ナナリのとった行動はFB炸裂と同時に男たちに詰め寄りナイフで頸動脈を斬ったのだ。
そして、そのまま彼の姿は消えていた。
「このことを早く伝えないとまずい」
男は慌てて無線を取り出そうとする。

「もう遅い。お前の死は必然、眼前に現れた時点で決まっていたんだ」
男は無線をもったまま動けなかった。否すでに死神の手によって魂を刈取られていたのだ。
ナナリは右手のベレッタをホルダーに戻しC4を操作しその場に置いた。
「こちらN、設置完了。第2段階に移る」
ナナリはベレッタの弾込めをしながら廊下にでた。


・・・
「ぎゃっ」
「がっ」
絶えず部屋からは悲鳴が聞こえる。
中にいた男たちはただ地獄へのカウントダウンを待っている状況であった。
カン
「っぐ」
また一人うめき声があがる。それは縦横無尽に飛んでくるのだ。
そんなうめき声がする部屋の外ではフリューベルがDEを構えて立っていた。
部屋の入口までの距離約30m、そしてフリューベルはコンテナの上にいた。
フリューベルはDEを部屋の中に打ち込んだ。
今、中で起きてることは全てフリューベルの撃ったDEの弾が原因であった。
跳弾、それは撃った弾が壁や障害物にあたり通常ではありえない軌道を描く事をさす。
どこから弾が飛んでくるかわからない。しかも確実に命中するのだ。
部屋の中にいるものはいつ終るかわからないこの長い時間に恐怖を覚えた。
「さて、そろそろか」
フリューベルはコンテナから飛び降り入口の前に立った。
すでに彼の入る部屋には半分以上の兵が戦闘不能になっていた。
戦闘不能、戦うことができない怪我や死の状態を指すが、この場合は後者だけを指していた。
フリューベルはドアの先にグレネード落とす。グレネードが破裂し中から煙があがる。
煙は部屋の中にまで漏れていった。
「全てを闇へ葬ろう」
誰が聞いてるわけでもない、ただ彼はこれから起きる事を言っただけであった。

完全に沈黙が訪れてどれくらい経っただろう。中にいる者は既に時間に対する感覚がマヒしていた。
パスン
音と共に部屋に煙が流れてきた。煙は入口を隠し先が見えなくなっていた。
中にいた者すべてに緊張がはしる。
「断罪の時間だ」
まったく入り口とは違う方から声がした。
振り向いた先には数人の男が地面に血だまりを作って倒れていた。
残された一人の男は彼の纏う空気に気押された。
それほど彼からは死という物が伝わってきたのだ。
「うわぁぁーーーーーーーーーーーーー」
そして、圧迫された空間に耐えかねた男は入口に向って走り出した。
「断罪を」
パーーーーーーーーーーン
かん高い銃声がした。
ドサッ
そして部屋の中にいた者は全て彼の手によって彼一人しかいない空間と化した。
とーるやナナリと同じくC4を取出しその場に設置する。
「全員設置完了、急ぎこの場を退却する」
『『ヤー』』
無線越しに全員の完了と撤退行動に移ったのを確認してフリューベルも撤退に移った。

5分後3人は埠頭の入口付近で合流した。
合流直後に埠頭の奥から爆音がした。
「よし、作戦成功だし帰るか」
ナナリが伸びをしながら歩き出した。
入口の木陰に止めた車に乗りかけた時、
「ちょっと待った!何かいる」
とーるはコンテナの裏の気配に気づきDEを抜いた。
フリューベルもDEを取り出し警戒態勢に入った。
しかし気配は一向に迫ってこない。
「俺が見てくる」
フリューベルがDEを抜いたまま気配のする方へ向かう。
そしてコンテナの裏を見た。
「つっ」
何かに動揺したのか明らかに驚いていた。
「ベルどうした」
ナナリの声に我に返ったフリューベルは一度しゃがみ何かを抱えて出てきた。
「女!」
フリューベルが抱えていたのは女性だった。
年は見た感じフリューベルやとーると大してかわりないくらいだろう。
「どうやら、密輸は人身売買が関係してたっぽいな」
ナナリが女性の足に付けられていたタグを手に取った。
タグには番号が書かれていた。
「どうすんのさ」
「仕方ない。保護するしかないね」
ナナリの言葉にフリューベルも頷いた。
「なんか嫌な予感するの俺だけかね~」
とーるが苦笑いしながら車に乗る。
それに続いてナナリとフリューベルも車に乗った。
ナナリは車に鍵を差し込みエンジンをかける。
ふとナナリはベルの動揺が気になった。
(ベルのあの動揺は一体・・・)
ナナリはバックミラーでフリューベルを見るがそこからは何も感じとれなかった。
とーるは既に眠りに入っていた。
詮索を諦めたナナリはアクセルを踏みこんだ。
そして車は夜の暗闇へと消えていった。

3人はまだ気づいていない。
彼女に出会ったことが彼らの今後の運命を大きく変えることになるのはまだ先の話である。


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第1話:始まりそして混沌へ

夜の森林、それは人が隠れるにはもってこいの場所。

男は低く屈み何かから身を隠すような態勢でじっと眼を瞑っている。
『こちらN、位置に着いたぞ』
無線越しに低い声が流れる。
『こちら、ポイントB前に到着』
別の声が無線から流れた。
男の瞑っていた眼が開かれた。その瞳は紅蓮の如く赤かった。
「よし、これよりプランBを開始する」
『ヤー』
男の名はフリューベル、リベリオン部隊の部隊長で今まで数々の死線を潜り抜けてきた男。
フリューベルは腰につけていたグレネードを右手に持ちピンを抜いた。
グレネードの先端に赤色のテープが巻かれていた。
「5、4、3、2・・・・・・・」
フリューベルはグレネードを力の限り森林の奥へ投げつけた。次の瞬間

ドーーーーーーーーーーン


爆音と共にフリューベルは爆発地点と逆の方向に疾走した。

・・・

ドーーーーーーーーーーーーーン
「うおぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
別の地点では爆音と共に雄たけびを上げながら廊下を猛然と突き進む男の姿があった。
彼の名はとーる、まだ幼さが残る顔立ちだがその場にいたものは彼の姿を視認する前に
肉の塊となっていた。
とーるの右腕にはDE(デザートイーグル)が握られていた。
勢いを落とさずのそのまま突進し敵の頭に一発ずつ撃ち込んでいた。
通常の人間ならその反動で腕が麻痺するものもいるが彼は違う。
ただ戦闘の為に鍛え上げられたその腕は衝撃の反動をものともせず引き金を引き続ける。
DEの弱点は弾数による問題があるが、傍から見るとリロードをしてないように見える。
が、してないわけでない。あまりの速さに見えていないだけであった。
とーるのDEのリロード時間はわずか1秒。今の彼に対抗できるものはこの場にはいなかった。
時間にして5分でとーるは50人の兵の命を消していた。
「とりあえずは片付いたか」
はぁと息を吐きつつある目的地に向かった。

・・・

「ふっ」
微かな声が室内に漏れた。部屋には特殊強化兵と呼ばれる意思なき戦闘マシーン
がいた。さらに中央に何らかの台座がおいてある。詳しい話は聞いてないが今回の目的はそれらしい。
(1、2,3・・・・8か)
天井伝いに敷かれてる柱を移動しながら下の様子をうかがっている。
彼の名はナナリ、「戦場の死神」の異名をもつ戦場にて彼の目の前に現れたものは生きて帰った者はいない。そしてそれは今回も同じことが起きる。
ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
爆音が聞こえたのと少し遅れ強化兵たちが台座を中心に展開した。
(ここだ!)
グレネードのピンを抜き強化兵のいる場所へ投げつけた。そして抱えていた重火器、彼の愛用 M249 Para(ヘビーマシンガン)を正面で構え背は柱と密着させ勢いよく頭上から弾丸を叩きつけた。M249 Para(以後Paraと略称)は弾丸の射出の衝撃が強く連続で撃てるがあまりの衝撃に並の兵が使うと腕が折れたり下手すると肋骨が折れたりするもろ刃の武器である。しかしナナリはグレネードの閃光炸裂時の一瞬の怯みを狙い、狙いを定め確実に一人づつ戦力を削いでいった。
最後の強化兵が倒れると同時にナナリは飛び降りた。
「お、ナイスタイミング」
まるで計ったかのようなタイミングでとーるが部屋に飛び込んできた。
「とーるがここまで来たということは退路は安心だな」
「任せてくれ、ばっちしだ」
とーるは親指を立てナナリに得意そうな顔をした。
「よし、こいつを持って退却するぞ」
ナナリの右手に1枚の奇麗な石が布越しに握られていた。
「ベル一人じゃさすがにきついでしょ急ごう」
「どうだろうな、あいつのことだ問題ないだろう」
2人はとーるが進入に使ったルートを戻り外に飛び出した。
外に飛び出た瞬間、グレネードの爆音が4方8方から聞こえてきた。
そして、爆音から少し離れた先にフリューベルがスナイパーライフルを構えてじっと立っていた

爆炎の中から飛び出してきた強化兵の眉間を淡々と撃ち抜いていった。
「相変わらず容赦ないな」
「さすがにあれは真似できないです」
とーるはフリューベルの威圧に若干引き気味であった。
「ベル、目的は果たしたぞ」
ナナリがフリューベルに呼びかけると初めてスコープから視線を外した。
「そうか、撤退するぞ」
「「ヤー」」
3人は勢いよく森の中へと消えていった。
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